シチズン電子、世界最高レベルの大光量LEDを開発 - LEDのポータルサイト

シチズン電子、世界最高レベルの大光量LEDを開発

2010.10.22
ダブルクォーテーション

世界最高レベルの大光量照明用白色LED
“CL-L330 (26W)” “CL-L340 (41W)”を開発
- 当社従来比 2倍以上の大光量を実現 -

シチズン電子株式会社(本社:山梨県富士吉田市 社長:郷田 義弘)は、LED1個あたりの光量を当社従来比で2倍以上に高めた照明用白色LED、CL-L330シリーズ(26Wタイプ)およびCL-L340シリーズ(41Wタイプ)を開発しました。
本製品は、10月27日より開催の「香港インターナショナル・ライティング・フェア2010」に出展。製品のデモンストレーションをご覧いただけます。

LED電球等の登場で注目を集めるLED照明ですが、通常LED1個では、用途に応じた実用的な光量を確保することが困難な場合が多く、複数個のLEDを照明器具内に設置する必要があります。その場合、LEDを配置する面積が大きくなるため、照明器具の形状が大型化する傾向になります。また、複数個の光源が存在することで、光を制御するための反射板等の設計が複雑化するという弊害も発生します。
今回の開発品はLED1個あたりの光量を飛躍的に高めることで、これらの問題を解決し、照明器具の小型化や光学設計の簡略化に貢献します。そしてLED1個で適用できる照明用途を大幅に拡充することが可能となります。
主な特長

1.当社従来品に比べて、2倍以上の大光量を実現
色温度※1 5000K仕様
26Wタイプ:2800 lm、41Wタイプ:4390 lm
(当社従来最高光量品13Wタイプ:1400 lm)

2.高い発光効率
一般的にLEDには投入電力が増大するに従って発光効率が下がるという傾向があります。この問題に対しては、シチズン電子の得意とする高密度実装技術を用いて、比較的効率の高い小型の発光素子を1個のLEDパッケージ内に大量に実装することで、大光量と高効率を両立しています。
本開発品は26Wタイプ、41Wタイプともに当社従来最高光量品(13Wタイプ)と同等の発光効率を維持しています。
色温度5000K仕様: 26Wタイプ:104lm/W、41Wタイプ:105lm/W
色温度3000K仕様: 26Wタイプ:73lm/W、41Wタイプ:73lm/W

3.従来比30%以上向上した当社最高レベルの放熱性
LEDの寿命に大きく影響する発熱対策として、当社LED製品内で最高レベルの低熱抵抗値※2 を実現しており、放熱用ヒートシンク等への効率的な放熱プロセスを提供します。加えて、LEDパッケージの裏面全体を放熱経路として利用できるため、迅速な熱拡散が可能となります。

26Wタイプ:1.7℃/W、41Wタイプ:1.0℃/W
(当社従来最高光量品/13Wタイプ:2.4℃/W)

4.演色性※3
白色LEDにおいては、演色性と発光効率はトレードオフの関係にあります。本開発品では主な用途を想定して色温度別に演色性を設定しています。
色温度5000K仕様:Ra67(発光効率重視)
色温度3000K仕様:Ra83(演色性重視)

5.用途
寒色系の色温度5000K仕様は、発光効率が重視される屋外照明用途を主に想定しています。例えば、街路灯、投光器、広告灯などに適しています。41Wタイプの場合、LED1個で一般的な水銀ランプ100W相当の光量を確保できるため約60%の電力削減が期待できます。
暖色系の色温度3000K仕様は、演色性が重視される屋内照明用途を主に想定しています。例えば、ベース照明用ダウンライト、商品演出用スポットライトなどに適してします。41Wタイプの場合、LED1個でハロゲンランプ150W相当の光量を確保できるため約70%の電力削減が期待できます。

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