やさしいあかり グリーン照明 LED
第26回：第13回エコプロダクツ 2011 レポート
「第13回エコプロダクツ 2011」が12月13～15日の3日間、東京ビッグサイトにて開催されました。エレクトロニクス分野以外にも、自動車、食品、OA用品など、環境に関わる様々な産業を対象にした展示会で、18万1487人と多くの来場者で賑わいました。LED関連の展示も活発で、電機メーカー各社はLEDを数多く展示しました。2011年3月に発生した東日本大震災の影響から、エネルギー分野への関心がさらに高まっていることが確認できました。
パナソニックは、様々なシーンに向けたLED照明を展示しました。まず目を引いたのが、東京スカイツリーに搭載された大規模照明です。タワー上部に設置されるゲイン塔用照明と側面部の「雅」色の照明の二種類を展示しました。ゲイン塔用照明では、高出力と同時に、光の漏れを抑制することが求められます。パナソニックではパラボラ曲面反射板を開発し、LEDの搭載灯数を減らしながら、超狭角配向にすることで140m先のライトアップの際の漏れ光を低減。140m先の照度は42 lx、消費電力は50W、1/2ビーム角は2度を実現しました。江戸紫をイメージした「雅」色の照明は、青色LEDに専用の蛍光体を開発して採用。集積型LEDにより、高出力な光を実現しています。ブースでは天井に雅色の照明を向けてデモを行ないました。
小型のLED製品では、美術館や店舗向け照明として、可変配光スポットラインを新製品として紹介しました。展示物の大きさが変わっても照射範囲を調整できる他、光源がLEDのため熱線と紫外線が発生せず、貴重な展示物を傷めないのが特徴となっています。2012年春に発売される美光色LEDは、肌のくすみが目立つ波長570～580nmの光を調整することで人の肌を美しく見せるのが特徴の製品です。同じ色温度4000KのLEDでも、従来製品は平均演色評価数Raが85、パナソニックが独自に設けた肌色の好ましさの指標PSが83なのに対し、美光色LEDはRa95、PSが95となっています。
一体型LEDベースライトは、Hf高出力蛍光灯（PH）並の高出力で大幅に省エネが可能です。Hf32形2灯高出力タイプでは、従来の照明器具が幅238mmありましたが、同出力相当のLED製品ではサイズを62％縮小し幅90mmとしました。筐体の材質にはセラミックを採用し、低劣化、高放熱、高反射を実現。4万時間点灯しても光束維持率は95％を達成しています。
インテリア関連では、フィラメント電球に近い全方向に光が拡散するクリアガラスLEDを展示しました。2011年のグッドデザイン金賞受賞した製品で、電球製品と同じ照射角度を維持しながら、明るさは175 lmから210 lmと向上させています。
LED電球ペンダント照明は、シンクロ調色機能を搭載しており、明るさをコントロールすると、連動して光の色も変化します。色温度2000～2800Kでは、白熱灯のように色が変化するそうです。
コニカミノルタは、LEDと有機ELの2つの次世代光源製品を「Symfos」というブランド名で紹介しました。LED製品は導光板技術を用いた照明で、“LEDパネル”、“めくれる照明”、“スクリーン照明”の3つを展示しました。写真のように、LEDパネルは通常の照明器具に近いデザインですが、めくれる照明やスクリーン照明はフレキシブルであり、曲げても前面が光るというユニークな照明です。両製品とも参考展示で、「今回、展示したのは来場者の反応を確かめるため」（ブース担当者）であり、製品化は未定とのことでした。
有機EL照明は、世界最高レベルの発光効率を実現しています。サンプルキットを15万円＋消費税で販売中とのことです。スペックは輝度が1000cd/m2、発光効率が45 m/W、全光束が12 lm、輝度半減寿命が8000時間、色温度が2800K。パネルサイズは74mm角、厚さは2.8mm。独自の青色リン光材料を使用しており、発光材料全てにリン光材料を採用することに成功しました。
小型のLED製品では、美術館や店舗向け照明として、可変配光スポットラインを新製品として紹介しました。展示物の大きさが変わっても照射範囲を調整できる他、光源がLEDのため熱線と紫外線が発生せず、貴重な展示物を傷めないのが特徴となっています。2012年春に発売される美光色LEDは、肌のくすみが目立つ波長570～580nmの光を調整することで人の肌を美しく見せるのが特徴の製品です。同じ色温度4000KのLEDでも、従来製品は平均演色評価数Raが85、パナソニックが独自に設けた肌色の好ましさの指標PSが83なのに対し、美光色LEDはRa95、PSが95となっています。
一体型LEDベースライトは、Hf高出力蛍光灯（PH）並の高出力で大幅に省エネが可能です。Hf32形2灯高出力タイプでは、従来の照明器具が幅238mmありましたが、同出力相当のLED製品ではサイズを62％縮小し幅90mmとしました。筐体の材質にはセラミックを採用し、低劣化、高放熱、高反射を実現。4万時間点灯しても光束維持率は95％を達成しています。
インテリア関連では、フィラメント電球に近い全方向に光が拡散するクリアガラスLEDを展示しました。2011年のグッドデザイン金賞受賞した製品で、電球製品と同じ照射角度を維持しながら、明るさは175 lmから210 lmと向上させています。
LED電球ペンダント照明は、シンクロ調色機能を搭載しており、明るさをコントロールすると、連動して光の色も変化します。色温度2000～2800Kでは、白熱灯のように色が変化するそうです。
コニカミノルタは、LEDと有機ELの2つの次世代光源製品を「Symfos」というブランド名で紹介しました。LED製品は導光板技術を用いた照明で、“LEDパネル”、“めくれる照明”、“スクリーン照明”の3つを展示しました。写真のように、LEDパネルは通常の照明器具に近いデザインですが、めくれる照明やスクリーン照明はフレキシブルであり、曲げても前面が光るというユニークな照明です。両製品とも参考展示で、「今回、展示したのは来場者の反応を確かめるため」（ブース担当者）であり、製品化は未定とのことでした。
有機EL照明は、世界最高レベルの発光効率を実現しています。サンプルキットを15万円＋消費税で販売中とのことです。スペックは輝度が1000cd/m2、発光効率が45 m/W、全光束が12 lm、輝度半減寿命が8000時間、色温度が2800K。パネルサイズは74mm角、厚さは2.8mm。独自の青色リン光材料を使用しており、発光材料全てにリン光材料を採用することに成功しました。
[上原清志，LEDLED]
