LEDコラム第25回:第42回東京モーターショー2011 レポート - LEDのポータルサイト - LEDLED

やさしいあかり グリーン照明 LED

第25回:第42回東京モーターショー2011 レポート
「第42回東京モーターショー2011」が12月3日~11日に東京ビッグサイトにて開催されました。幕張メッセから会場を移し、欧州メーカーが出展を再開したことなどが集客力を上げ、来場者数は前回を大きく上回る37%増の84万2600人と注目度の高い展示会となりました。このような自動車業界の盛り上がりに一役買っているのがLEDです。ヘッドランプやテールランプ、電装品など様々な箇所で置き換わりが始まっており、今後さらなる成長が期待できます。今回は、自動車向けLED製品を取り上げたいと思います。

第42回東京モーターショー2011 レポート

自動車に使われる照明と考えてまず思い浮かぶのは、顔というべきヘッドランプです。ヘッドランプは、主にロービーム向けがメインランプとなりますが、高輝度が求められるため、高価なLEDを採用しなければなりません。このため、現在は高級車や電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)を中心に搭載されています。自動車用照明にLEDに採用すると、(1)消費電力化を低減できるため、燃費が向上する。(2)デザインに新規性をもたらすことができ、新しい照明の見え方やデザインを演出できる。(3)瞬時に点灯するため、夜間やトンネル内での安全性が向上する。(4)長寿命のため車を乗り終えるまで光源の交換が不要。などのメリットがあります。また、これらが環境へのやさしさや技術面での先行性など、商品としてのイメージアップに寄与していることも忘れていけない重要なファクターです。

一方、このような性能やイメージ戦略とは異なる方向からLEDのヘッドランプへの搭載が始まりつつあります。欧州では、法令が改正され2011年春から昼間点灯ライト(デイライト)の取り付けが義務化され、LED照明が急速に普及しています。デイライトは、メインランプのような高輝度が求められる箇所ではなく、写真のようにヘッドランプの周りを囲むように取り付けられるなど、 あくまで補助的な役割を果たす照明を指します。また、昼間点灯ライトの採用が、自動車で一番目立つ箇所のヘッドランプ周辺のデザインに新規性をもたらすことは間違いないと言えるでしょう。欧州ではこうした法令改正が活発で、今回のデイライト搭載に関しては、欧州のLEDメーカーや自動車メーカーなどが一致協力して進めていったそうです。
LEDヘッドランプ
LEDヘッドランプ
LEDヘッドランプ


展示ブースでは、電装品メーカーがLED照明を数多く展示しました。小糸製作所はLED照明をメインとしてブースを展開。同社は2007年に世界に先駆けてLEDヘッドランプ(ロービーム)を製品化しています。LED性能向上と使用個数の低減に取り組んでおり、当初LED5個で100Wだったのを2011年にはLED2個で52Wまで省電力化を実現しています。今後は、1個まで使用個数を削減していくとのことです。ヘッドランプ用LEDは日亜化学工業と共同開発しており、世界最高レベルの高出力を実現すると同時に、効率的に光を利用する光学制御システムや、光量の低下や色度変化を防止するための高効率冷却構造など独自技術を採用しています。
コンセプト展示では、自動車の様々な箇所にLED搭載されたイメージ作品が披露されました。電気自動車をイメージしたもので、屋根全体を光らせることで充電中であることを人に気付かせるなど、ユーザーだけでなく自動車周辺を歩く人にもメッセージを発していき、より安全な自動車社会を創造するというメッセージが込められいるとのことです。これまでの自動車用照明とは大きくイメージが異なる展示でした。
小糸製作所 LEDヘッドランプ ハイビーム ロービームユニット
小糸製作所 第3代点灯制御回路 第3代白色LEDパッケージ
小糸製作所 LEDヘッドランプ(ロービーム)の低消費電力化
小糸製作所 レクサスHS250h ヘッドランプ
小糸製作所 LEDデイタイプランニングランプ アウディQ5
小糸製作所
小糸製作所 LEDリアコンビネーションランプ


スタンレー電気はデザインを由良拓也氏に依頼し、自動車用コンセプト照明を展示しました。同社のスローガン「Fertile Light for Life」を具現化したもので、猛禽類の鋭い目をモチーフにしたヘッドランプ、センターボード、テールランプの3つを紹介しました。ヘッドランプは様々な配光・導光技術を用い、曲線による鋭利なアウトラインを構成しています。ヘッドランプの外側を覆うデイライトは照明の外側から内側に全長720mmで導光されており、「当社でないと実現不可能な技術」(担当員)とアピールしていました。テールランプは上から吊り下げられているようなデザインで、メインランプと周りを囲むように光るサブランプの両方とも、上部に設置されたLEDも光源から下部に向かって、導光技術により光を引き出しています。
スタンレー電気 ヘッドランプ
スタンレー電気 テールランプ


[上原清志,LEDLED]

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