ローム 業界最小クラスの面実装非球面レンズ付きLEDを開発 - LEDのポータルサイト

ローム 業界最小クラスの面実装非球面レンズ付きLEDを開発

2013.7.03
ダブルクォーテーション

業界最小クラスの面実装非球面レンズ付きLEDを開発
オートフォーカス補助光に最適で、デジタルカメラなどの小型化と高性能化を実現

<要旨>
ローム株式会社(本社:京都市)は、デジタルカメラやカメラ付携帯電話などに搭載されるオートフォーカスの補助光源に最適な、小型・高出力の面実装レンズ付きLED「CSL0701/0801シリーズ」を開発しました。

ローム独自のデバイス加工技術と光学設計により、業界最小クラスの2924サイズ(2.9×2.4mm)を実現し、従来品に比べ実装面積65%減、高さは30%の低背化を達成しました。

本製品は既に1月よりサンプル出荷(サンプル価格500円/個)を開始しており、6月から月産50万個の体制で量産を開始しました。生産拠点は、ROHM-Wako Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.(マレーシア)となります。

<背景>
近年、デジタルカメラや一部のカメラ付き携帯においては、セットの小型化や高性能化が進められており、搭載する電子部品に対しても小型化、薄型化が要求されていました。また、機器の多機能化に伴い電流が増加するため、低消費電力化に対するニーズも高まっています。
一方、オートフォーカス補助光用のレンズLEDにおいては、焦点を正確に測るためにLEDから被写体へ十分な光量を当てる必要があるため、半球のレンズが一般的に使用されており、小型・薄型化は困難とされてきました。

<新製品の詳細>
ロームは、自動リフローが可能なオートフォーカス補助光用のサイドビュータイプLEDを業界で初めて開発して以来、小型・高性能化を進めており、高いシェアを誇ってきました。

今回開発したLEDは、発光素子の小型化とCAE(Computer Aided Engineering)技術による光学設計そしてローム独自の金型技術により非球面レンズを採用し、面実装非球面レンズLEDとしては業界最小クラスの2924サイズ(2.9×2.4mm)を実現しました。従来品に比べ、実装面積65%減、高さは30%の低背化を達成しています。

また、放熱特性を向上させたことにより、小型ながらも高出力が可能になりました。従来品と同等光度で設計する場合は、消費電流の低減にも貢献します。

さらに、遠方の対象物に確実に光を当てるために、光軸のズレも±3°に抑えた設計となり、パッケージもトップビューとサイドビューの2種類をラインアップに加えているため、お客様の設計自由度もアップします。

<特長>

1.業界最小クラスのサイズを実現し、実装面積を大幅に低減
面実装の非球面レンズ付きLEDとしては業界最小クラスの2924サイズ(2.9×2.4mm/トップビュータイプ)。実装面積を65%低減し、30%の低背を実現しています。

2.高出力が可能なため低消費電流化にも貢献
小型ながら高出力を可能にしたことで、例えば50cdの光度を必要とする場合の消費電流は、従来品と比べて25%削減することができます。

3.狭指向角により、優れた直進性を実現
超狭指向性特性を実現したことにより、光軸のズレも±3°に抑えた高精度なオートフォーカスが可能です。

4.面実装が可能なサイドビューもラインアップ
トップビュータイプ(CSL0701)とサイドビュータイプ(CSL0801)の2種類からセットに適した製品を選ぶことができます。サイドビュータイプをラインアップに加えたことにより、デザイン設計にも幅が広がります。

<用語説明>
・CAE(Computer Aided Engineering)技術
製品を実際に製造する前に、コンピューターにより事前にシミュレーションして調べること。

小型パッケージレンズ付きチップLED CSL0701/CSL0801シリーズ
http://www.rohm.co.jp/documents/11546/200390/56F6695J_CSL0701_ss%28JP%29.pdf

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