矢野経済研究所が「照明市場に関する調査結果」を発表 - LEDのポータルサイト

矢野経済研究所が「照明市場に関する調査結果」を発表

2010.12.13
ダブルクォーテーション

照明市場に関する調査結果 2010
~LED照明への注目の高まり、省エネ推進を追い風に、市場は回復傾向に~

2010年12月10日

調査要綱

矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内照明市場の調査を実施した。

1.調査期間:2010年7月~11月
2.調査対象:照明市場参入企業、電設資材卸事業者、関連業界団体等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用


本調査における照明市場とは、照明器具、電球類、LED照明(LED照明器具、LEDランプ)で、建築物に付随する照明や道路照明など一般照明用途に使われているものを対象とする。自動車用途や産業用途、機械器具類等の照明は除く。
調査結果サマリー

◆ 2010年の一般照明用途の照明総市場規模は、2009年比102.7%の7,420億円の見込み
2009年の一般照明用途の照明総市場規模は、2008年比94.6%の7,227億円と推計する。2008年秋以降の景気悪化の影響により、建築物の新設着工件数が大きく落ち込み、これに大きく依存している照明市場の規模は大きく減少した。2010年については、省エネ法の改正や、景気対策としての公共事業の増加によって、LED照明をはじめとする高効率照明への切り替えが進み、市場規模は2009年比102.7%の 7,420億円とプラスに転じるものと見込む。

◆ 2010年のLED照明の市場規模は、2009年比195.2%の730億円の見込み
LED照明は、2009年に照明メーカーおよび新規参入事業者各社から電球形LEDランプが次々と発売され、その注目度が一気に高まった。省エネ法の改正等により、省エネ推進が社会的な潮流となるなか、高い省エネ性能や長寿命を有するLED照明の普及は飛躍的に進み、その市場規模(一般照明用途)は2009年において2008年比249.8%の374億円と推計し、2010年においては2009年比195.2%の730 億円になると見込む。

◆ メーカー各社は、事業の軸足を既存光源からLEDにシフト
LED照明が急速なペースで普及しつつあるなか、照明メーカー各社は、その事業の軸足をLEDにシフトしつつある。その傾向は、中堅規模の照明専業メーカーに強く見られ、将来的に国内需要の縮小が見込まれるなか、LED照明への注力および海外市場での展開、需要先用途の拡大によって事業規模の維持が図られている。一方、大手電機系メーカーにおいては、最終製品としてのLED照明のみならず、デバイス事業の展開による事業拡大が目指されつつある。

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